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東洋食品研究所 研究報告書
Online ISSN : 2760-0548
Print ISSN : 2186-2516
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34 巻 (2023)
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液肥の無機元素組成がロックウール栽培イチジクに及ぼす影響
高橋 徹, 沖浦 文, 細見 彰洋
2023 年34 巻 p. 1-10
発行日: 2023/03/31
公開日: 2025/06/11
DOI
https://doi.org/10.69369/tiftrep.34.0_1
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液肥の無機元素組成がロックウールで栽培したイチジクの生育,果実の収量および品質に及ぼす影響を調査した. '桝井ドーフィン'を約13Lのロックウールを培土として樹脂製鉢に定植し,整枝は結果枝1本仕立てとした.栽培は人工光型植物栽培室で3回繰り返した.2種類の液肥を,窒素濃度を基準として2水準の濃度に調製して与えた. 新梢の生育(長さ,節数,葉色)に及ぼす液肥特性の影響は小さかった.一方,着果率(着果数/全節数)は液肥の種類および濃度の影響を明確に受けた.着果率はリンとホウ素の量が多く,カリウム,マグネシウム,マンガンが少ない液肥の方が高かった.収穫終了後の葉に含まれる無機元素組成を比較したところ,着果率はリン量と正の相関が,鉄量とは負の相関がみられた.以上より,これらの無機元素はロックウール栽培イチジクの収量向上において重要であると考えられた.
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(2481K)
イチジク品種の着果および果実生育特性
細見 彰洋, 高橋 徹
2023 年34 巻 p. 11-22
発行日: 2023/03/31
公開日: 2025/06/12
DOI
https://doi.org/10.69369/tiftrep.34.0_11
研究報告書・技術報告書
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公益財団法人東洋食品研究所が37種の名称で導入したイチジクを,樹体および果実特性等の類似性から25種に集約し,過去の文献との照合によって,1種を除く24種の代表的な品種名を対応させた.また,これらの品種の新梢生育,着果開始期,着果率,果実の肥大パターン,成熟開始期,成熟率,成熟果重などを調査し,(1)品種による成熟期の早晩と果実の大きさの違いが,主に生育第II期の長短とその時の幼果の大きさで決定していること,(2)果実成熟は着果順,すなわち新梢の基部から先端にかけて順次成熟するのが基本的特性でありながらも,この序列が新梢の徒長で乱れる品種があること,(3)いずれの品種も新梢の基部から先端にかけて果実が小さくなるが,その減少率は果実が大きな品種ほど大きいこと,などを明らかにした.
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(2614K)
イチジクにおける葉と果実生産の両立
―摘葉などで排出される ‘桝井ドーフィン’ の葉の利用―
細見 彰洋, 星子 英次郎, 高橋 徹
2023 年34 巻 p. 23-28
発行日: 2023/03/31
公開日: 2025/06/12
DOI
https://doi.org/10.69369/tiftrep.34.0_23
研究報告書・技術報告書
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イチジク(
Ficus carica
L.)の果実生産過程で廃棄される葉を,茶の原料として効率的に採取する目的で調査を実施した.露地で慣行栽培された成木を調査した結果,イチジク‘桝井ドーフィン’栽培での一般的な葉の除去作業のうち,摘芯,副梢切除,摘葉は芽かきに比べて1 回当たりの除去葉量が多かった.中でも摘葉は,決まった枚数の葉を一律に除くため,葉量の変動が少なく,安定した原料調達の点で有利と考えられた.しかし,摘葉の意義については果実生産上も不明な点が多いため,‘桝井ドーフィン’の苗木を使って樹体や果実生産に及ぼす影響を調査した.その結果,摘葉はその主な目的のとおり,果実着色を促す一方で,果肉の糖度を若干減じる可能性が検出された.摘葉の功罪については,実栽培規模での更なる調査が求められた.
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(1871K)
イチジク茶摂取が季節性アレルギーに及ぼす影響
― 二重盲検無作為化比較予備試験 ―
阿部 竜也, 小山 ゆかり, 西村 耕作
2023 年34 巻 p. 29-38
発行日: 2023/03/31
公開日: 2025/06/29
DOI
https://doi.org/10.69369/tiftrep.34.0_29
研究報告書・技術報告書
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イチジク(
Ficus carica
L.)葉を加工したイチジク茶のⅠ型アレルギー抑制効果を見出している.その抑制機序は,炎症細胞に結合したIgE抗体の解離と推測され,新たな抗アレルギー性食品への応用が期待される.そこで,本試験は,大規模ヒト介入試験に向けた予備試験として,小規模でのイチジク茶効果の検証を実施した. スギ花粉症の参加者をイチジク茶と緑茶摂取群に分け(1群5名),8週間摂取してもらった.結果,両群ともIgE抗体力価や自覚症状は,花粉飛散量に比例して増悪した.一方,鼻腔症状検査は試験期間中で改善傾向を示した.イチジク茶群で,Th2細胞数の有意な減少が確認された.鼻腔症状におけるイチジク茶の改善傾向は,Th2細胞数の制御が関与すると推察された.今後,イチジク茶の花粉症改善効果を検証するには,生理活性を持たない水などをプラセボに設定し,鼻腔症状検査を主要評価項目とすることで評価できると考えられた.
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