本研究は,ランドサットTMデータを用い2地区の森林を対象にして,次の3つの課題を取り上げた。
(1)有効バンドの:選択:林相(クラス)が最もよく判別できるようなバンドの組み合わせを分離度(Separa-bility)を用いて判定して選択した。
(2)森林の分類(林相区分)方法:地上にトレーニングエリアを設定して行う教師付き分類法を採用し,最尤法によって樹種と樹高階による林相区分を試みた。
(3)森林判別の精度:画像解折によって判別さられた林相と実際の森林とを比較して判定する統計的検定法(KappaTest)によって精度を求めた。
以上の結果から,TMデータによって,樹種(針葉樹,広葉樹),森林の発達度(樹高階)による森林分類が,実用上十分な精度で判別されることが碓かめられた。
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