詳細検索結果
以下の条件での結果を表示する: 検索条件を変更
発行年: 1981年~1981年
OR 論文タイトル: 河岸段丘
OR 論文タイトル: 阿賀野川
AND 著者名: 柳田
1件中 1-1の結果を表示しています
  • 柳田
    地理学評論
    1981年 54 巻 8 号 423-436
    発行日: 1981/08/01
    公開日: 2008/12/24
    ジャーナル フリー
    北海道の沙流川において,最終氷期以降の河岸段丘を調査した.まず,河岸段丘面をそれをおおう火山灰によって年代区分を行なうと,下位よりF面, Mw-II面, Mw-I面, Ms面の4面の形成期に区分される(第1図,第2図).次いで,段丘面を段丘面の縦断投影図における連続性に基づいて形態区分を行なうとI~IV面に区分される.火山灰に基づく段丘面の形成期区分と縦断投影図による段丘面区分とを比較すると(第4図,第5図),地形的に一連な河岸段丘面であっても,その形成期には時間幅が存在することが明らかとなった. III面とIV面は上流側へ向かってその形成年代が若くなってゆき, I面群とII面は中流において最も古く,上流側と下流側へ若くなってゆくようである(第7図).
    このことは,段丘化を引き起こす下刻作用の盛んな区間と氾濫原の広がっている区間とが上流側や下流側へ移動する結果,出現する現象と考えられる.段丘面形成と段丘化という一見不連続な作用の産物にみえる河岸段丘という地形は,氾濫原の広がっている区間と下刻の卓越している区間の平面的移動によって形成されるのではないだろうか.
feedback
Top