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クエリ検索: "心霊スポット"
39件中 1-20の結果を表示しています
  • *于 燕楠, 伊藤 修一, 鈴木 晃志郎
    日本地理学会発表要旨集
    2022年 2022s 巻 409
    発行日: 2022年
    公開日: 2022/03/28
    会議録・要旨集 フリー

    研究目的

     超常現象が何であるにせよ,それらが超常現象となり得るには,人目に触れ認知されなければならない.ゆえに,その舞台として共有される

    心霊スポット
    の布置には,社会の価値観や役割期待が反映されうる.本発表は,基盤地図情報としてオープンデータ化されている各種公共施設や森林地帯のデータと
    心霊スポット
    の位置情報を手掛かりに,
    心霊スポット
    がどのような地物と近似の分布傾向を示すかの検討を通じて,分布傾向上の特質を解明する企図をもつ.エミックに扱われがちな事象をエティックに捉える試みであり,妖怪変化の分類学を志向するものでもなければ,超常現象の有無を論ずるオカルティズム的関心も有しない.

    研究方法・分析対象

     周知のとおり,空間解析は商圏分析に代表されるXY軸上のデータの分析と,流域解析に代表されるZ軸の分析からなる.本発表ではこれを,①最近隣空間的隣随伴尺度による空間分布パターンの随伴性の分析(X,Y軸),②森林地帯ポリゴンを用いた被包含率の分析(X,Y軸),③DEMを援用した標高値および傾斜角の解析(Z軸)に読み替えることで,

    心霊スポット
    の分布特性を三次元的に検証する.データは,2021年時点で入手可能な最新の国土数値情報の各種公共施設と,森林地帯ポリゴン,「全国心霊マップ」から抽出した
    心霊スポット
    の点データである.分析対象には,その総面積(83,450 km²)がチェコ(78,865 km²)やオーストリア(83,871 km²)に比肩し,かつ広域自治体とその地理的領域がいずれも隣接する他の都道府県からの影響を受けない北海道を選定した.

    結 果

     Z検定の結果,病院,最終処分場, 精神病院が

    心霊スポット
    との有意な随伴傾向を示す一方,小学校,公民館, ダム, 浄水場, 役所, 配水池, 僻地保健福祉館, 火葬場が有意な離反傾向を示した.この傾向は、我々が先に公表した日本全国の分析結果と概ね矛盾しない(鈴木ほか2020).

     しかしながら,水平軸上では離反傾向にある浄水場,火葬場,配水池は,垂直軸(高度や傾斜角)上では

    心霊スポット
    と有意差が検出されず,分布傾向の近似性が示された.同様に,森林地帯ポリゴンを用いて,各施設の立地地点が森林地帯に含まれる割合を求めたところ,10%以上の値を示した施設はダム(25.3%),
    心霊スポット
    (33.3%),火葬場(37.8%),配水池(43.8%),浄水場(53.4%)の5種類のみであり,ここでも
    心霊スポット
    との近似性が示された(全施設平均とのχ2検定結果はいずれも有意差あり).

     

    心霊スポット
    は他の公共施設と異なる独自の分布傾向を示す(鈴木ほか2020).この独自性は,水平軸で病院や精神病院,最終処分場に近く,かつ垂直軸で有意差のない浄水場や配水池,火葬場に近似する高度や傾斜,あるいは森林への被包含率をもつ場所が
    心霊スポット
    の好発地になりうることを示した本発表の知見によって解釈可能である. 分析はなお継続中であり,当日はオープンデータを用いたさらなる分析結果を議論に供する予定である.

    文 献

    鈴木晃志郎・伊藤修一・于 燕楠 2020.

    心霊スポット
    は何と空間的に随伴するのか. 日本地理学会発表要旨集2020(807) https://doi.org/10.14866/ajg.2020s.0_31

  • 日本における心霊スポットとゴーストツーリズムの事例
    矢ケ﨑 太洋, 上原 明
    地理空間
    2019年 12 巻 3 号 263-276
    発行日: 2019年
    公開日: 2020/03/25
    ジャーナル オープンアクセス
    夜は人間の開放感と恐怖の入り混じる時間帯であり,その恐怖は幽霊や妖怪を生み出し,現代でも都市伝説やオカルトという形で存続する。その一方で,これらの都市伝説やオカルトは好奇心の対象として消費されており,ゴーストツアーという形態で顕在化している。本研究は,
    心霊スポット
    および心霊ツアーを対象に,夜の場所に対する人間の恐怖と,その恐怖に対する好奇心を動機としたツーリズムを分析することで,人間が感じる恐怖と場所との関係性について考察した。
    心霊スポット
    は,場所の特性を反映して,恐怖の対象が異なり,その差異は怪談に現れる。日本におけるゴーストツーリズムは,実施企業にとって宣伝・広告の意味を持ち,倫理的な配慮がなされる。
    心霊スポット
    の分布と心霊ツアーのコースは一致せず,ツアーでは主に郊外の
    心霊スポット
    を消費している。
  • 川村 健一郎
    超心理学研究
    2006年 11 巻 1-2 号 6-8
    発行日: 2006/12/09
    公開日: 2017/08/09
    ジャーナル フリー
  • *鈴木 晃志郎, 于 燕楠
    日本地理学会発表要旨集
    2019年 2019s 巻 613
    発行日: 2019年
    公開日: 2019/03/30
    会議録・要旨集 フリー
    研究目的

     本発表は,地理学が得意とする空間的可視化の手法を用いて,富山県内の
    心霊スポット
    の分布が現代と100年前とでどう異なるかを空間解析し,その違いをもたらす要因について考察することを目的とする.本発表はエミックに扱われがちな事象をエティックに捉える試みであり,民俗学を中心に行われてきた妖怪変化の分類学を志向するものでもなければ,超常現象そのものの有無を論ずるオカルティズム的な関心も有しない.
     超常現象が何であるにせよ,それらが超常現象となり得るには,人目に触れ認知されなければならない.ゆえに超常現象は高度に文化的であり,その舞台として共有される
    心霊スポット
    は,組織化され商業化された一般的な娯楽からは逸脱した非日常体験を提供する「疎外された娯楽(Alienated leisure)」(McCannell 1976: 57)の1つとして社会の文化的機能のなかに組み込まれているとみなしうる.その機能に対して社会が与える価値づけや役割期待の反映として
    心霊スポット
    の布置を捉え,その時代変化を通じて霊的なものに対する社会の側の変容を観察することは,文化地理学的にも意義があると考えられる.

    研究方法・分析対象

     2015年,桂書房から復刻された『越中怪談紀行』は,高岡新報社が1914(大正3)年に連載した「越中怪談」に,関係記事を加えたものである.県内の主要な怪談が新聞社によって連載記事として集められている上,復刻の際に桂書房の編集部によって当時の絵地図や旧版地形図を用いた位置情報の調査が加えられている.情報伝達手段の限られていた当時,恐らく最も網羅的な
    心霊スポット
    の情報源として,代表性があるものと判断した.この中から,位置情報の特定が困難なものを除いた49地点をジオリファレンスしてGISに取り込み,100年前グループとした.比較対象として,2018年12月にインターネット上で富山県の
    心霊スポット
    に関する記述を可能な限り収集し,個人的記述に過ぎないもの(社会で共有されているとは判断できないもの)を除いた57の
    心霊スポット
    を現代グループとした.次にGIS上でデュアル・カーネル密度推定(検索半径10km,出力セルサイズ300m)による解析を行い,二者の相対的な分布傾向の差異を可視化した.このほか,民俗学的な知見に基づきながら,それらの地点に出現する霊的事象(幽霊,妖怪など)をタイプ分けし,霊的事象と観察者の側とのコミュニケーションについても,相互作用の有無を分類した.

    結 果

     
    心霊スポット
    の密度分布の差分を検討したところ,最も顕著な違いとして現れたのは,市街地からの
    心霊スポット
    の撤退であった.同様に,大正時代は多様であった霊的事象も,ほぼ幽霊(人間と同じ外形のもの)に画一化され,それら霊的事象との相互作用も減少していることが分かった.霊的なものの果たしていた機能が他に代替され,都市的生活の中から捨象されていった結果と考えられる.

    文 献
    MacCannell, D. 1976. The Tourist: A new theory of the leisure class. New York: Schocken Books.
  • *鈴木 晃志郎, 伊藤 修一, 于 燕楠
    日本地理学会発表要旨集
    2020年 2020s 巻 807
    発行日: 2020年
    公開日: 2020/03/30
    会議録・要旨集 フリー

    研究目的

     異なる2種の点分布間の空間的関係を分析する方法である最近隣空間的随伴尺度(以下NSM)は,地理学では商業集積の分析などに用いられ,多くの成果を挙げてきた(Lee 1979, 石﨑1998).NSMは異なる2つの点分布傾向の随伴性を示す指標であり,ランダム分布である1を挟んで値が大きいほど2者は互いに避け合うように分布し,0に近いほど異なる2種の点同士が近接していることを示す.従って,2種の点分布でさえあれば,使用データが小売店舗などの位置情報である必要はないはずである.

     超常現象が何であるにせよ,それらが超常現象となり得るには,何処かで何者かに認知されなければならない.ゆえに,共有された

    心霊スポット
    の布置は,社会が超常現象の舞台に与えた価値づけや役割期待の反映と目しうる.本発表はNSMを用いて,
    心霊スポット
    の空間分布特性をその他施設の分布傾向から検討することを試み,そこから怪異に投影された社会的役割を捉えることを企図している.主たる関心は,見えない怪異を地理学的・定量的に可視化することに注がれ,超常現象や
    心霊スポット
    そのものへのオカルティズム的関心は有しない.

    研究方法・分析対象

     インターネット最大の

    心霊スポット
    紹介サイト「全国心霊マップ」から2019年11月入手した
    心霊スポット
    の全国住所データ1690件をサンプルとし,国土数値情報の公共施設データを別途用意してQGISで座標値を取得, NSMにより二者の随伴性を検討した.

    結果

     結果を以下の表に示す.紙幅の都合から詳細は述べないが,仮説と反し公共施設のほぼ何れとも異なる独自の分布傾向を示すことが分かった.更に分析を進め,口頭発表では追加データやGIS による解析結果を示す予定である.

    文献

    石﨑研二 1998. 店舗特性・立地特性からみた世田谷区におけるコンビニエンス・ストアの立地分析. 総合都市研究65: 45-67.

    Lee, Y. 1979. A nearest neighbor spatial-association measure for the analysis of firm interdependence. Environment and Planning A 11: 169-176.

  • 現代京都におけるダークツーリズムの再考
    アンドレア デ・アントーニ
    観光学評論
    2013年 1 巻 1 号 81-93
    発行日: 2013年
    公開日: 2019/07/08
    ジャーナル オープンアクセス
    本論文は相互作用に着目しながら、「ダークツーリズム」を検討する。フィールドワークによって収集したデータに基づき、供給と需要間の相互作用を検討し、現代京都でダークツーリズムが構築されていく過程を支えるさまざまな関係性を明らかにする。このとき、幽霊が出現するとされる場所(
    心霊スポット
    )を訪れる「京都怪談夜バス」ツアー、および「花山洞」という
    心霊スポット
    を検証する。まず事例をダークツーリズムの分野の中で位置づけ、アクターネットワーク論を参照しながら、ツアーとそこに関わる人間やモノ(=アクター)の間で相互的に構築されるネットワークを分析する。このネットワークによって、歴史における人間の死についての記憶も、観光客の体験を方向付けるアクターとして構築されると論じる。特に、その記憶と、ツアーで訪れる場所との関係が戦略的であり、語りをつうじて構築されていることに着目する。これはツアーの成功の理由になるが、同じメカニズムがツアーを中止させてしまったことを明確にする。このとき、死についての記憶と場所との間の「距離」(Latour, 2005)という概念を参照することによって、ダークツーリズムの再考をめざす。
  • 「シャーマニズム」と「心霊」という二つの文脈から
    北村 毅
    日本オーラル・ヒストリー研究
    2020年 16 巻 75-90
    発行日: 2020年
    公開日: 2021/12/20
    ジャーナル フリー
  • 鈴木 晃志郎, 于 燕楠
    E-journal GEO
    2020年 15 巻 1 号 55-73
    発行日: 2020年
    公開日: 2020/02/22
    ジャーナル フリー

    今日の地理学において,幽霊や妖怪を含む怪異は,専ら民俗学的な手法に依拠して検討されている.しかし隣接分野では,定量的な手法に基づいた知見が数多く存在し,客観性と厳密性を確保することによって学術的信頼性を高める試みが多くなされている.そこで本研究は富山県を対象とし,今からおよそ100年前(大正時代)の地元紙に連載された怪異譚と,ウェブ上に書き込まれた現代の怪異に関するうわさを内容分析し,(1) 怪異を類型化して出現頻度の有意差検定を行うとともに,(2) カーネル推定(検索半径8 km,出力セルサイズ300 m)とラスタ演算による差分の算出により,怪異の出没地点の時代変化を解析した.その結果,現代の怪異は大正時代に比して種類が画一化され,可視性が失われ,生活圏から離れた山間部に退いていることが示された.

  • 小林 信正
    超心理学研究
    2005年 10 巻 1-2 号 6-14
    発行日: 2005/12/09
    公開日: 2017/08/09
    ジャーナル フリー
  • 茂木 謙之介
    昭和文学研究
    2018年 77 巻 157-159
    発行日: 2018年
    公開日: 2021/07/01
    ジャーナル オープンアクセス
  • 吉田 道代
    人文地理
    2021年 73 巻 3 号 360-364
    発行日: 2021年
    公開日: 2021/10/31
    ジャーナル フリー
  • 佐藤 信一
    日本文学
    2008年 57 巻 6 号 62-65
    発行日: 2008/06/10
    公開日: 2017/08/01
    ジャーナル フリー
  • 小野寺 孝義
    超心理学研究
    2006年 11 巻 1-2 号 44-46
    発行日: 2006/12/09
    公開日: 2017/08/09
    ジャーナル フリー
  • 池田 真利子
    地理空間
    2019年 12 巻 3 号 295-297
    発行日: 2019年
    公開日: 2020/03/25
    ジャーナル オープンアクセス
  • 金子 岳夫
    やどりが
    2019年 2019 巻 260 号 39-45
    発行日: 2019/04/15
    公開日: 2021/04/16
    ジャーナル フリー
  • ―労働環境改善を求めた「働き方改革」の推進 デザイン企画演習Ⅲより―
    *藤澤 忠盛
    日本デザイン学会研究発表大会概要集
    2021年 68 巻 P1-35
    発行日: 2021年
    公開日: 2022/02/23
    会議録・要旨集 フリー

    政府による成長戦略として働き方改革が打ち出された。一昔前までは、オフィスデスクの前には衝立があり、会議は壁に囲まれた閉塞的な空間が一般的ある。働き方改革の目的は、労働生産性の向上含む労働環境改善である。それは「快適なオフィス環境」によってストレスを軽減し、ある種の「発想を引き出し、知的創造を起こす」取り組みと考えられる。

    キャンピングオフィスのようなリラックスした空間で仕事をすることで会議等の効率が上がり、生産的な議論ができる場であり、コミュニケーションが活発に生まれるオフィス環境が必要である。本研究・プロジェクトの最大の目的は知的創造を向上させるキャンピングオフィスの現況調査と研究提案である。

  • 黒瀬 浩
    工学教育研究講演会講演論文集
    2015年 2015 巻 1A05
    発行日: 2015年
    公開日: 2016/12/29
    会議録・要旨集 フリー
  • *川合 康央, 門屋 博, 池田 岳史, 尾崎 洋, 益岡 了
    日本デザイン学会研究発表大会概要集
    2011年 58 巻 P89
    発行日: 2011年
    公開日: 2011/06/15
    会議録・要旨集 フリー
    プロジェクト型学習は,学生主体のテーマ設定による演習形式の授業である.本稿では,プロジェクト型学習であるプロジェクト演習および卒業プロジェクトにおける学生成果物のうち,地域をテーマとしたディジタルコンテンツ制作について報告する.大学周辺の湘南地域をテーマとしたプロジェクト成果物を対象とし,表現手法によって成果物を分類した結果,動画,CG,Webコンテンツ,インタラクティブコンテンツなどが挙げられた.地域取材に基づく映像作品として,市民による祭りやイベントを取材したものが挙げられる.3DCGなどを用いた地域コンテンツでは,景観シミュレーションやARを用いたキャラクターデザインが見られた.Webによる地域紹介サイトも多く見られ,ゲーム性を持つものや廃墟や
    心霊スポット
    を対象としたものなどがある.ゲーム等のインタラクティブ作品も多く,スタイルとして完成されたルールを持つゲームであっても,地域情報を持たせることでプレイヤーはコンテンツに親しみを持つと考えられる.また,対象となるテーマに応じた独自のルールを持たせることで,地域固有の新しいコンテンツの可能性が見られた.
  • トライボロジスト
    2020年 65 巻 9 号 582-586
    発行日: 2020/09/15
    公開日: 2020/09/15
    ジャーナル 認証あり
  • 藤本 郷史, 野原 康弘, 西嶋 一欽, 大門 雅樹
    コンクリート工学
    2023年 61 巻 5 号 474-479
    発行日: 2023年
    公開日: 2024/05/01
    ジャーナル 認証あり
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