「断絶」を切り口に、『おにたのぼうし』の教材分析と授業実践を試みた。これは「おにた」と女の子の徹底的な「断絶」を語るところに、学習者個々の「小さな物語」を露出させる作品の力を見るからである。授業では互いにそれを干渉し合うことで、個々の「小さな物語」に亀裂を入れる契機を求めた。これは、かつての教師主導垂直型の正解到達主義の授業、或は正解到達主義批判(ナンデモアリ)の授業とは、まったく異なるものを志向している。
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