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3件中 1-3の結果を表示しています
  • 笹原 和俊
    人工知能学会論文誌
    論文ID: B-MDF02
    発行日: 2015/11/01
    [早期公開] 公開日: 2016/01/28
    ジャーナル フリー 早期公開
    The socialization of the Web changes the ways we behave both online and offline, leading to a novel emergent phenomenon called ``collective attention'' in which people's attention is suddenly concentrated on a particular real-life event. Visualizing collective attention is fundamental to understand human behavior in the digital age. Here we propose ``association networks'' to visualize usage-based, term-association patterns in a large dataset of tweets (short text messages) during collective attention events. First, we train the word2vec model to obtain vector representations of terms (words) based on semantic similarities, and then construct association networks: given some terms as seeds, the associated terms are linked with each other using the trained word2vec model, and considering the resulting terms as new seeds, the same procedure is repeated. Using two sets of Twitter data---the 2011 Japan earthquake and the 2011 FIFA Women's World Cup---we demonstrate how association networks visualize collective attention on these events. Provided the Japan earthquake dataset, the association networks that emerged from the most frequently used terms, such as earthquake and tsunami, exhibit distinct network structure related to people's attention during the earthquake, whereas one that emerged from emotion-related terms, such as great and terrible, shows a large connected cluster of negative terms and small clusters of positive terms. Furthermore, we compare association networks in different datasets, using the same seed terms. These results indicate the proposed method to be a useful tool for visualizing the implicit nature of collective attention that is otherwise invisible.
  • ―物語の過剰をめぐって―
    森田 浩之
    スポーツ社会学研究
    2012年 20 巻 1 号 37-48
    発行日: 2012/03/25
    公開日: 2016/09/06
    ジャーナル フリー
     本稿は、東日本大震災後にメディアに表れたスポーツにからむ「物語(ナラティブ)」を検証し、その功罪を検討する。
     「未曾有の国難」に沈む日本と被災地を、スポーツとトップアスリートが元気づける──そうした動きと思想は、まずヨーロッパでプレイするサッカー選手3人が出演するACジャパンの公共CMにみられた。「日本の強さは団結力です」「日本がひとつのチームなんです」という選手たちのせりふは何げないものに聞こえるが、そこには日本のメディアスポーツが語りつづけてきた物語が詰まっていた。
     メディアが大震災と最も強く結びつけた大ニュースが、「なでしこジャパン」の愛称で知られるサッカー日本女子代表のワールドカップ優勝だった。ひとつは国家的悲劇であり、もうひとつは国民的慶事と、対照的にみえるふたつの出来事が、メディアによって強く接合された。なでしこジャパンは被災地から「元気」をもらったとされ、なでしこが世界一になったことで被災地も「元気」をもらったとされた。それらの物語はどのメディアをとっても均質的、類型的であり、東北出身の選手や東京電力に勤務したことのある選手には特別な役回りを担わせていた。しかもメディアが意図したかどうかにかかわらず、「あきらめない心」や「粘り強さ」といったなでしこジャパンの特徴とされるものは、3.11後の「日本人」に求められる心性と重なっていた。
     このような均一化された物語の過剰は、「絆」ということばが3.11後のキーワードになることに加担した。被災地との「絆」がつねにあるかのように語られることで、現実には存在する非・被災地との分断が覆い隠されるおそれもある。
  • 2011.3.11. 東日本大震災下での健康教育とヘルスプロモーションの可能性を探る試み
    守山 正樹, 山本 玲子, 永幡 幸司
    日本健康教育学会誌
    2011年 19 巻 3 号 239-255
    発行日: 2011年
    公開日: 2013/02/22
    ジャーナル フリー
    東日本大震災2011.03.11. 以来,救急医療や公衆衛生・疫学の分野で多くの活動がなされている.しかし健康教育・ヘルスプロモーション(HE&HP)としては動きが鈍い.本稿では日本のHE & HPが陥っているジレンマを分析し,被災下でのHE & HPが目指すべき方向性として以下6点を見出した;(1)固定した生活習慣よりも流動する生活に着目する,(2)心の健康に寄り添う,(3)誰もが参加できる水平的な知識の共有を重視する,(4)コミュニティ形成の萌芽を育てる,(5)人々の個性と自立性を重視する,(6)ヘルスプロモーションの3原則を実行する.これら6点を実現し得る方法論として,本研究ではイメージマップ法を採用した.同法は,流動する生活や環境のイメージをイメージマップとして可視化し,生活への内省を深め,参加者個々の個別性と共通性への認識を育てる方法である.
    震災から2カ月後の5月9日,被災地の一つ宮城県名取市のS大学で1クラス27名の学生を対象にイメージマップ作成と交流を行った.ほぼ1時間の働きかけを通してクラスに生じた変化は,ヘルスプロモーションの3要素,Advocate · Enable · Mediateに対応することが観察された.この働きかけを通して,震災後の不安定で流動する生活の中,ヒトの大切さに目覚め,日々大人になりつつある学生の素顔に接することが出来た.本実践研究の限りにおいて,被災下のHE & HPとは「人生の途上において,被災の経験を乗り越えながら,成長と発展を続ける人々の多様な実像に触れ,そこから学び,さらに健康で希望に満ちた社会を創ることだ」と結論される.
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