ブログとTwitterを対象として文体の特徴を明らかにした.ブログについては,品詞比率,語種比率の結果から,きわめて話しことば的であることを確認した.Twitterについては,品詞比率からは書きことばに近いととらえられるが,これは,字数制限が影響しているとの解釈が妥当であるとした.Twitterの語種比率では,和語の値が高く,話しことば的な俗語,書き手の感情や状況を強調して表す語,物事に対する評価などを表す語が上位にランクインした.また,ウェブ記号が文体にどのような影響を及ぼすかについて,ウェブ記号がある文とない文との品詞比率の差をロジット変換によって再表現した結果,ブログもTwitterも,ウェブ記号がある文は形容動詞・感動詞について,ウェブ記号がない文は,連体詞・接続詞についてより大きく評価された.
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