近年成果を重視した政策評価に基づく道路行政の運営や事業プロセスにおけるPIの必要性が唄われ, 渋滞に関するアウトカム指標のニーズが高まっている. 本研究では, 東京区部を主な走行圏域としているタクシーデータを用いて, カーナビを活用した収集データの分析を行うとともに, 道路のパフォーマンスを客観的に表現する渋滞関連指標として混雑に巻き込まれる時間割合, 渋滞長及び渋滞区間通過時間, 信号待ち回数の3つの指標の定式化及び算定方法を提案し, タクシーのデータを用いて検証を行った. 伝統的な計測手法の効率化や代替が可能であり, これまで把握できないパフォーマンス指標が算定可能であることが示され, 実務での適用性が高いことが実証された.
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