中心市街地の現状を把握する上で、調査員による歩行者通行量のカウント調査が行われてきた。しかし、従来のカウント調査では調査に要するコスト上の課題から、長期間や高頻度での調査は行われていない。そこで本研究では、歩行者及び自転車通行量を自動計測する PYRO-Box と自転車通行量を自動計測する Urban-ZELT を用いて、長期にわたって連続したデータを取得した。中心市街地の複数地点で計測したデータをもとに、中心市街地の通行量実態や通行量が変動する要因を明らかにした。要因として、気温の変動、店舗構成の変化、イベントの開催等が挙げられる。また新型コロナウイルスの影響を受け、日本政府は緊急事態宣言を発効した。外出自粛を求められる現在、自動計測器で得られたデータをもとに、通行量への影響度合いを定量的に示した。
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