本稿は、夙川学院短期大学において筆者が担当する情報処理演習での、キー入カトレーニングに関する研究である。これまで情報処理演習では、最初に基本訓練としてキーボードでの入力練習を行ってきたが、普通の文章を打つだけでは、使用するキーの頻度にばらつきがあり、学習効率が悪い。そこで、ローマ字入力におけるキーの使用頻度に着目して、低頻度キーを用いる単語をピックアップし、それらを多く含む練習文を作成した。単語探しや文章作りは、キーボードの演習を兼ねて学生に作業してもらい、筆者が最終的に選別した。本稿では、ローマ字入力の問題点、低頻度キーとそれを用いる単語、効果的な学習が期待できる練習文の実例などを述べる。
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