本稿では,学習状態をモニタリングすることに対して児童・生徒や保護者,教員がどのように感じるのか,どういった計測方法や利用のされ方であれば許容できるのかなど社会的受容性に関して意識調査を実施した結果についてまとめる.特に調査結果の中の計測結果の開示・共有相手や計測機器の種類について接触型/非接触型に関する意識の相違についてまとめる.児童・生徒,保護者,教員それぞれが自分たちを最も積極的に知らせたい相手としていることや,児童・生徒が保護者に対してやや共有したがらない傾向にあること,接触型の計測機器に対して全体的に否定的な回答が多く,特に保護者が否定的であることなどが窺えた.
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