川崎市発注の五反田川放水路放流部函体築造工事のインバートコンクリートの施工において,配管実長2076m(中継ポンプ2カ所配置)の長距離圧送を実施した。筆者らは,インバートコンクリートの配合を検討するにあたって,長距離圧送に適用するコンクリートの要求性能を整理したうえで,圧送負荷に影響する要因としてチキソトロピー性に着目した。そして,室内試験および実証実験により,チキソトロピー性の低減には分散効果の保持性が高い高性能AE減水剤およびポンプ圧送助剤の使用が効果的であることを確認した。また,実施工では材料分離や圧送負荷の上昇による配管閉塞を抑制するための品質管理を実施した。
すでにアカウントをお持ちの場合 サインインはこちら