企業組織と混成的組織(hybrid organization)の選択については,明快で説得力のある実証分析は少ない.本論文は,取引費用理論と知識ベース理論をもとに,リスク知覚を考慮することによって,企業の境界の決定要因を明らかにした.それによると,(1)知識移転の容易さがフランチャイズの利用の前提となる,(2)取引費用がフランチャイズ利用に影響を与える,(3)フランチャイズ利用はリスク知覚とその制御による影響を受ける,ということが判明した.
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