近年, アメリカにおいては大気汚染モデル (主に拡散モデル) の予測性能の評価に関する研究の必要性が認識されるようになり, 多くの大規模な調査計画が実施されている。例えば,
アメリカ気象学会
(AMS) と環境保護庁 (EPA) のモデル評価計画や電力研究所 (EPRI) のPMV & D計画などがある。
一方, わが国では, 平担な田園地域にある孤立点煙源についての拡散モデルの改良およびそのための研究は1970年代後半以降あまり見られない。しかし, アメリカにおける最近の研究により, このような拡散モデルについての問題点も指摘されている。
ここでは, 平坦な田園地域にある孤立点煙源を対象とした拡散モデルの開発とその性能評価についての最近の研究を紹介することを目的として, 総説をまとめた。
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