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クエリ検索: "アメリカ鳥学会"
6件中 1-6の結果を表示しています
  • ネルソン S.キム, 福田 佳弘, 岡 奈理子
    山階鳥類研究所研究報告
    2002年 33 巻 2 号 88-106_1
    発行日: 2002/03/20
    公開日: 2008/11/10
    ジャーナル フリー
    ハシナガウミスズメ(Brachyramphus perdix)は,日本鳥学会日本鳥類目録改訂第5,6版(1974,2000)ではマダラウミスズメの一亜種(B. marmoratus perdix)に分類される。北米西岸種マダラウミスズメBrachyramphus marmoratus m.より大型で,近年の分子生物学的分類手法により
    アメリカ鳥学会
    では両種は同属別種に扱う。本論文では第1著者の所属する
    アメリカ鳥学会
    の分類手法を採用した。このハシナガウミスズメはアジアで最も稀で,しかも生態が知られていないウミスズメ科鳥類の一種である。本種は元来,東シベリアと北日本の遠隔地域の内陸に,他の海鳥類のような集団繁殖ではなく,個別に繁殖してきたことが原因して,Pallasが1811年にウミバト属Cepphus perdix(the Partridge Murrelet)と初記載して以後,生息地の成立の好適要件と生息個体数の状況調査がほとんど行われずにきた。このため蓄積された知見が極あて少なく,本種の広範囲な保護施策を考える際に,果たして本種個体群が,その繁殖南限域と考えうる地域で今もって残存しているかが関心事となってきた。
    私たちは,本種の繁殖期と越冬期の日本での海上と内陸での記録について,過去から最近までの文献資料を渉猟し,とりまとあた。1996~2001年には,道東の知床半島周辺の内陸部と海岸,および海上での目視,あるいは音声による調査を行った。野外調査期間中,本種はほとんど目撃されず,また文献資料の調査結果から,かって本種が繁殖したと考えられた地域(例えば東北地方,道東地方など)からほぼ絶滅した可能性が高いと考えられた。保護上の問題点,例えば,繁殖期に日本の往年の生息域から本種を一掃する要因になったと考えられる,刺し網漁,海岸周辺の原生林の伐採,油汚染,捕食について議論した。
  • 日本鳥学会誌
    2019年 68 巻 1 号 128-129
    発行日: 2019/04/23
    公開日: 2019/05/14
    ジャーナル フリー
  • 泉 昌一, 所崎 聡
    日本鳥学会誌
    2021年 70 巻 2 号 193-196
    発行日: 2021/10/25
    公開日: 2021/11/12
    ジャーナル フリー
  • カーター ハリーR., 小野 宏治, フリーズ ジョンN., 長谷川 博, 植田 睦之, 樋口 広芳, モイヤー ジャックT., チャン リーオチクボ, フォレスト リーN.デ, 長谷川 雅美, ブリット グスタフB.バン
    山階鳥類研究所研究報告
    2002年 33 巻 2 号 61-87_1
    発行日: 2002/03/20
    公開日: 2008/11/10
    ジャーナル フリー
    我々は伊豆諸島におけるカンムリウミスズメの繁殖や保全について、さまざまな資料を集めて検討した。1835年に種が記載された後、伊豆諸島では1877年にはじめて収集され,1901年に繁殖が初記載された。20世紀以後これまで,カンムリウミスズメは11の島々(鵜渡根島,新島,式根島,早島,神津島,恩馳島,祗苗島,三本岳,元根,小池根,鳥島)で繁殖が確認され,7つの島(大島,利島,地内島,三宅島,御蔵島,八丈島,八丈小島)では繁殖していないと思われた。一方,7つの島(銭洲,藺灘波島,青ヶ島,ベヨネーズ列岩,明神礁,スミス島,孀婦岩)では調査がおこなわれていない。個体群は鵜渡根島と三本岳の間,伊豆諸島北部を分布の中心としている。かつて伊豆諸島は本種の最も主要な繁殖地であると思われたが,20世紀半ば以降,個体群はつぎのような点から大きく減少してしまったと見ることができる。a)式根島や神津島ではすでに繁殖していないこと。b)三本岳ではいくつかの営巣環境が失われていること。c)20世紀初頭において鵜渡根島や早島,三本岳における卵採集者によって伝えられたような大規模な営巣はもはや認あられないこと。d)大島~新島間のフェリー航路からの観察で,カンムリウミスズメは1983~89年と比べて,1990~95年には出現頻度がより低下したこと。現在,伊豆諸島では計350-850つがいが繁殖していると思われる(カンムリウミスズメ全体の推定個体数4,000~10,000羽,あるいは2,000~5,000つがいのうちの7~43%に相当)。そのうち主要な繁殖地は祗苗島(100~300つがい),恩馳島(75~150つがい),三本岳(75~100つがい),そして小池根(20~30つがい)である。最近の推定はないものの,このほかに,100~300つがいがその他の島々(鵜渡根島,新島,早島,鳥島)で営巣しているものと思われる。保全上の問題はつぎのことがあげられる。人間の居住,過去におこなわれた卵の採取,離礁でのレクリエーションフィッシング(磯釣り),移入動物による捕食,三本岳における爆撃演習による繁殖場所消失,人間活動による繁殖地の破壊,火山噴火による営巣環境の消失,カラス類やヘビ,ハヤブサによる相対的に高レベルでの捕食,そして刺し網漁業による死亡である。カンムリウミスズメは日本周辺に分布が限られており,ウミスズメ類のなかではもっとも希少であることから,伊豆諸島においてはさらなる調査やモニタリング,そして保全上の問題に対する評価をおこなっていくことが急務である。
  • 系統と保全遺伝学を中心に
    石田 健
    山階鳥類研究所研究報告
    1996年 28 巻 2 号 51-80
    発行日: 1996/10/30
    公開日: 2008/11/10
    ジャーナル フリー
    In avian ecology, utilization of molecular techniques, especially DNA polymorphism analyses, has been increasing. Current avian molecular studies include three major interrelated approaches; molecular phylogeny, molecular genetics and conservation genetics. This review describes the outline of Sibley's tapestry, examples of studies utilizing the three approaches and discusses molecular tools, ethical problems and future possibilties.
    RFLP of mitochondrial DNA has been the most popular method for detecting polymorphism in the last decade, the PCR-directed sequencing technique, however, is becoming common, and Microsatellite DNA and MHC are expected to be important in the near future. Diverse applications of molecular techniques will be also a major future trend in avian ecology and evolution.
  • 日本鳥学会誌
    2020年 69 巻 1 号 118-136
    発行日: 2020/04/23
    公開日: 2020/05/16
    ジャーナル フリー
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