アニメーション
映画と実写映画
という視覚芸術、小説という言語芸術のジャンルを超えたユニークな表現活動を繰り広げている、
映画
監督の押井守の制作・創作の表現原理の問題を解き明かしていくために、押井論の前稿である「《言語映像》と《映像言語》による表現論の結節点ー押井守論の前提としてー」の表現論の考察を踏まえた上で、アニメーション
映画
・実写
映画
・小説の三つの領域の存在を確認して、統一した表現原理を措定するために、「押井守」的な表現を実体化する必要性に逢着して、その第一歩として、取り敢えず、同じジャンルに属するアニメーション
映画と実写映画
に目を向けて、両方を同じ「
映画
」と捉えることによって展開していく問題の考察と今後の課題を提示した論文である。
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