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クエリ検索: "ウインブルヤマグチ"
1件中 1-1の結果を表示しています
  • 鈴木 渉, 大森 弘美, 臼井 善彦, 金光 幹雄
    農作業研究
    2021年 56 巻 3 号 179-187
    発行日: 2021/09/20
    公開日: 2022/03/20
    ジャーナル フリー

    本研究の目的は,サトイモを掘取分離機で掘り取った後,畝上に分散したサトイモの拾上作業,親イモからの子イモ等の分離作業,分離したイモの収容作業を省力化することである.また,収容にはフレキシブルコンテナバッグの利用を前提に,土塊の混入率を5%以下にすることを目標とした.そこで,市販の歩行型タマネギピッカーをベースに,拾上部,コンベヤ搬送部,回転搬送部で構成するサトイモ拾上機(以下,拾上機)を試作した.ベース機における主な改造点は,サトイモを拾い上げるバーコンベヤの変更,回転搬送部にサトイモを供給するための平ベルトコンベヤの追加であり,さらに,機体の後部には円筒状の篩とスクリュー羽根を用いた回転搬送部を設けた.これらの改造により,拾上部で拾った土付きのサトイモは,回転搬送部を通過中に土塊が除去される.その後,出口のシュートから搬出されたサトイモは,拾上機の後方を走行する運搬車に積載したフレキシブルコンテナバッグに収容される.拾上機の運転者1人,サトイモの分離作業を行う補助者1人,運搬車の運転者1人の機械収穫体系を構築し,ほ場試験を行った結果,作業速度0.05 m/sのときに収穫成功率は95.2%で,土塊混入率は7.2%,損傷率は3.1%であった.また,収穫物の積み下ろしとほ場内運搬を含めた機械収穫体系の作業能率は19.5人・h/10aで,慣行体系の約3倍であった.

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