最近の丈献情報を綜合して米國に於ける石炭消費の趨勢を論じ, 又之に關聯した研究, 政策等の動向に就て述べた。即ち鐵道用としての石炭消費量が1944年を頂點として漸次減少の傾向にあるのはヂーゼル及び微粉炭
ガスタービン機關車
の採用に因るものであること, 石油需要の増加に對應するために樹立されたKrug内務長官の人造石油10ケ年計書では天然石油の40%を人造石油で賄わんとしていること, 製鐵用ゴークスの製造研究も若干行われてゐること等に就て詳述した。尚, 著者は米國に於ける之等の事情と對比して本邦の石炭加工工業蚊にその研究が今後どうあるべきかをも論じた。
抄録全体を表示