2年間の初期研修期間も終盤にさしかかっており、いよいよ専攻科を決める時期になってきた。診療科毎に必要な知識やスキルは異なるが、内科系に進むにせよ外科系に進むにせよ、医師として働くにはより多くの臨床経験が必要となる。若手医師であるうちはできるだけ臨床業務に携わることが、スキルアップやキャリア形成に有利にはたらくと思われる。しかし特に女性の場合、出産や育児などのイベントがライフプランに大きく影響を与え、知識や技術を吸収しやすい若手医師の期間中に臨床業務から離れなければならない可能性があり、将来像を描きにくい。また、
ガツガツ
働いてとにかく医師力を磨き、患者さんに貢献する人生も魅力的だが、一方ではプライベートも大事にして「人として充実した人生を歩みたい」という気持ちもある。医師としてどのように働いていきたいか、どのようなことを職場環境に期待するか、などについて、現時点で私自身が考えていることを報告し、理想的な働き方について様々な世代の先生方とディスカッションさせていただきたい。
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