近年のアニメブームにより, 日本国内だけでも年間 100 本以上のアニメが制作されている. それにより, アニメのクオリティーは進歩を遂げており,1 本あたりにかかる制作費や制作時間も上昇傾向にある. しかしながら,アニメを作る際の出資額がそれに伴っておらず, 制作会社の金銭的負担が増加している. 一方で,近年,ディープラーニングの飛躍的な発展を背景として,人工知能(Artificial Intelligence: AI) が社会を変える基盤技術として注目を集めている. 本発表では人工知能をどのようにアニメ業界に導入していくのか,その際に問題となることはどのようなことなのか,また,創作者と人工知能という視点からアニメ業界を俯瞰し,アニメの未来について述べる予定である.
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