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  • ―Fridays for Futureの社会運動論的分析―
    長谷川 公一
    ノンプロフィット・レビュー
    2021年 20 巻 2 号 69-78
    発行日: 2021年
    公開日: 2022/04/30
    ジャーナル フリー

    孤立と分断が進む現代において,世界的に高揚を見せている社会運動に,気候危機に取り組む若者達のネットワークFridays for Futureがある.2019年9月には185ヶ国で760万人以上が参加する,史上最大の集合行為を現出させた.この運動が急速に高揚した理由と特質を,文化的フレーミング,動員構造,政治的機会に着目して社会運動論的に分析した.Fridays for Futureという名称自体が直裁で未来志向的であり,金曜日のアクションの呼びかけでもあり,卓抜なフレーミングである.Fridays for Futureは,組織的な基盤を持たず,流動的で,日常の空間と場から脱出して他者と時間と空間を共有する「経験共有運動」の典型例である.2019年に高揚したのは,パリ協定の実施が始まる前年であり,先進国でも異常気象が顕在化し始めたからである.とくに日本におけるこの運動の展開の特質,海外と比較して動員力に限界がある背景を考察し,長期的な持続性をいかに担保していくかが今後の課題であることを指摘した.

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