触媒探索において活性試験の効率を向上させるために, 12個の触媒容器を備えた反応器を試作し, 1MPaの加圧条件下にて合成ガスからのメタノール合成反応を実施した。各触媒容器にCu/Mn比の異なる銅-マンガン触媒を充てんし523Kにて組成の最適化を試みたところ, 通常の共沈法で調製した触媒を用いて通常の固定床流通式反応装置により行った結果と一致した。これは, 触媒容器の設置場所による温度, 原料ガス空間速度の差異がなく, 試験管スケールの触媒調製および本反応容器による反応が, 再現性などの点で通常の場合と変わりなく, 代替可能であることを示している。また, 活性試験の効率が大幅に向上することが期待できる。
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