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  • ― 音響分析から記述した音節譜,フット譜 ―
    岡本 真砂夫
    小学校英語教育学会誌
    2020年 20 巻 01 号 20-35
    発行日: 2020/03/20
    公開日: 2021/04/10
    ジャーナル フリー

    外国語活動,外国語科においてプロソディ指導を行うため,楽器を活用した。活用した楽器は,高低2 つの音を出せる膜鳴楽器,体鳴楽器,低音楽器である。リズムとピッチ変化をプロソディ指導の重点項目とし,母音挿入を防ぎ,音節のピッチを意識しながら発音練習をするための音節譜と,強勢拍リズムでピッチを意識しながら発音練習をするためのフット譜を開発した。音節譜,フット譜は,音符の等時性に縛られないようリズム音符を用いた上で,音声分析ソフトPraat やピッチ計算プログラムProsogram を活用してピッチの高低を記載し,音声の時系列に沿って配置した。教師が音節やフットでリズムを取ることにより,児童は発音練習に取り組みやすくなった。楽器は高低2 つの音しか使わないため,「高」の音を鳴らすことで高いピッチの音節を目立たせ,プロソディ指導に「スパイス」を加える効果があった。また,教師にとっては高低2 つの音のみを用いるので,操作がシンプルで扱いやすかった。取り組みの結果,英語のプロソディを意識した発音が対話活動において定着しつつあることを実感した。膜鳴楽器と体鳴楽器では,膜鳴楽器の方が児童にとって聞き取りやすく,授業に適していた。楽器の指導を7 ヶ月間受けた児童の音声を音響分析した結果から,音調と母音長の指導が必要なことが発見された。しかし,打楽器は瞬間的に音を発するため,母音長や音調の指導には限界があり,音声をよく聞かせたり,Prosogram のピッチ曲線を直接児童に提示したりする等,別途指導が必要なことが明らかになった。

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