粉末ペレット/FP(ファンダメンタルパラメータ法)法による長岡CO2地中貯留サイトの堆積岩の主成分元素および微量成分元素,計16成分の定量分析を行った.FP法による感度校正曲線は良好な直線性を示し,マトリックス効果の補正も良好に行われた.一方,FP法では鉱物効果の影響を補正することは困難であった.長岡サイトのCO2貯留層~キャップロック層の定量を行った結果,MgO,Al2O3,TiO2,Fe2O3,Y,Zr,Thは,キャップロック層により多く含まれている傾向を示し,これらの元素は,含泥率の深度プロファイルと高い相関を示した.一方,Na2O,CaO,MnO,Srでは,キャップロック層よりも貯留層により多く含まれてい傾向を示した.
抄録全体を表示