飲食店ブランドの海外進出時に,マーケティング戦略として,カントリー・オブ・オリジン(country of origin; COO)情報がもたらす経営上のインパクトについて考察する。具体的には,オーストラリア発祥の飲食店“bills”を事例とし,“bills”が日本およびアジア諸国で事業を展開した際に,COO情報が現地の消費者やステークホルダーに与えた影響についてケース分析する。COO情報は消費者のサービス購入時の意思決定に影響を及ぼし,ひいては国際展開する企業の経営戦略にも多大な影響を与えることがわかる。COO情報は飲食店ブランドにおける最重要ブランディング課題の一つであると言えよう。
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