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クエリ検索: "スキゾイドパーソナリティ障害"
2件中 1-2の結果を表示しています
  • 村松 和彦
    美術教育学:美術科教育学会誌
    2010年 31 巻 367-377
    発行日: 2010/03/20
    公開日: 2017/06/12
    ジャーナル フリー
    造形表現をメディアとしてとらえ,それが子どもたちに負の価値としてマクルーハンらによる「メディア・テトラッド」の「衰退」と「反転」をもたらすことこそが造形教育の時数の削減や保護者の理解を得られない理由であると考え,子どもたちの表現の分析を試みた。その結果,「衰退」はゲシュタルト心理学でいう「図と地」の「図」の選択と集中を意味し,子どもたちの人格意識獲得のために必要なものと考えられる。「反転」は,パーソナリティ障害との類似性を仮定し,進化医学の知見から,造形表現がその活動の中で子どもたちを一時的にその状態におくがゆえに,子どもたちの健全な発達のために必要なものであるという考察を得た。
  • 鳥越 淳一
    開智国際大学紀要
    2020年 19 巻 111-120
    発行日: 2020年
    公開日: 2020/04/01
    ジャーナル フリー
    本論は拒絶感受性(RS; rejection sensitivity)に関する,近年の海外の研究動向をレビューし,今後日本における RS の研究展望について明確にすることを目的としている。RS は拒絶の手がかりに対して,不安気に予測し,すぐに知覚し,強烈に(否定的に)反応する傾向と定義され,この20 年間,海外では様々な視点から研究がなされてきた。しかし,心理学的研究のデータベースで確認する限り,日本ではさほど多くの研究はなされていない。アメリカを中心とする海外では,近年,神経画像研究の進歩も相まって,RS は特定の精神疾患や精神障害の中核特性として研究され,高RSを有する人と低RS を有する人では脳の機能の仕方が異なっていることが分かってきている。そのような違いは,精神病理間の質的な違い,ひいては,効果的な治療計画,治療過程(治療的介入),治療結果(予後)を検討する重要な指標となると考えられる。たとえば,非定型うつ病の一種である,いわゆる“新型うつ”と呼ばれる難治性のうつ病にはパーソナリティ障害が関与していると考えられており,うつ病およびその亜型とも目される境界性パーソナリティ障害を通して確認できる RS を治療ターゲットとすることで,新たな理解が生まれるかもしれない。また,RS の変容プロセスは,治療プロセスにとっても示唆深く,技法や理論にも新しい視点が導入されることが期待される。このように,精神病理のリスク因子,治療評価,予後の予測因子として幅広く検討が可能な RS が,今後,日本においても有用な臨床概念の指標として研究され,活用されていくことが期待される。
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