被服専攻女子学生を対象に, 150~180種の食品について, 昭和44年及び昭和50年に, 嗜好尺度を用いて, 嗜好調査を行なったところ, 次のような結果が得られた。
調査対象者に好まれる食品は, 果実類, 菓子類, すし類, 野菜サラダ, ピザパイ, グラタン, アイスクリーム, フルーツパフェー等, 好まれない食品はビール, 清酒, 生卵, トマトジュース等であった。全体的にみた場合に, 昭和44年及び50年の調査共に好まれる食品, 好まれない食品についての位置は, 大きくは変わっていない。しかし, 都内の自宅通学者を抽出して比較すると, 昭和50年の調査においては, 味付のり, 茶わんむし, かまぼこ等の和風のものよりも, サンドイッチ, スパゲティー, コンソメ, マーマレード, ビスケット等の一般に欧風化したものをより好んでいる傾向がみられた。
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