文系大学生を対象に、モバイル型ソーシャル学習ツールであるGoocusを用いて、TOEICの学習支援を行った。具体的には、従来の紙ベーステキストを用いたアナログ型学習と、ツールベースのディジタル学習を行い、両者の比較を行った。
その結果として、ツールベースのディジタル学習は、特に断片的な知識とその復習に効果が明らかであり、逆に長文問題などでは学習効果が低下するといった傾向が見られた。
こうした実験結果から、ツールと教師による対面教育の棲み分けが必要であるという仮説が得られた。さらに、学習コミュニティをどう形成し、学習活動をどのように進捗させるかという点に関する、ソーシャル学習の新たな方向性を提示する。
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