本シンポジウムは,第66回から継続して企画されているシンポジウムおよびワークショップ「職場のストレスとメンタルヘルス」の第19回目に相当する。本シンポジウムでは,新型コロナウイルス感染症(COVID-19)流行下における労働者の身体活動・座位行動とメンタルヘルスに着目する。昨年から続くCOVID-19の感染拡大により,労働者の身体活動は大きく減少し,座位時間も増加した。身体活動水準の低下は,特に代謝系・循環器系の機能に悪影響を及ぼすほか,メンタルヘルスへも影響を及ぼすことが指摘されている。本シンポジウムでは,COVID-19流行下における労働者の身体活動・座位行動の変化とそれに伴う心理的な影響について議論することを目的とする。岡先生,および渡辺先生からは,COVID-19流行下における行動変容とそれに伴う影響の科学的知見を,國井先生からは,オンラインを通じて労働者に提供される身体活動プログラムとその効果について話題提供をいただく。
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