MnSiF
6.6H
20の吸収スペクトルとその
ゼーマン効果
を20°,4.2° および1.2°Kにおいて測定した。吸収スペクトルの最長波長端(24920~24960cm-1)に4本の尖鋭吸収線を見いだしたが,異方性の測定からこれらが鉄族塩の中で初めて磁気双極子遷移によるものであることがわかった。
ゼーマン効果
の測定から4本の尖鋭吸収線のうち2本は,基準準位
6A
1のM
s=±5/2成分からのゼーマン成分を含むが他の2本は含まないこと,および励起準位が異常g値をもつことが明らかになった。励起準位は
4Eの可能性が強い。
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