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クエリ検索: "チュルク語族"
2件中 1-2の結果を表示しています
  • 野村 正良
    民族學研究
    1941年 7 巻 2 号 190-231
    発行日: 1941/10/10
    公開日: 2018/03/27
    ジャーナル フリー
  • 小林 正人
    言語研究
    2011年 140 巻 23-49
    発行日: 2011年
    公開日: 2022/03/08
    ジャーナル フリー

    クルフ語とマルト語は,ブラーフイー語とともにドラヴィダ語族のうち祖語から最初に分岐した語派と考えられてきた。両言語の動詞は語彙的過去語幹をもつが,本稿では過去語幹にどのような古い接辞が取り込まれているかを分析した。 onɖ-「飲む」等舌頂音で終わる過去語幹はドラヴィダ語の過去接辞*-t-に,-y-で終わる過去語幹は祖語の*-i-に帰せられるが,加えて*-nt-も存在した可能性がある。barc-「来る」,cic(c)-「与える」などの接辞-c(c)-および残存形式であるpos(s)-「降る」の-s-およびmeɲj-「聞く」などの-j-はそれぞれ*-cc-, *-c-と再建され,クルフ・マルト語の改新と考えられる。 ドラヴィダ語の過去語幹1. *-t(t)-, 2. *-i(ṉ)-, 3. *-nt-, 4. 子音重複, 5. *-k-, 6. *-c(c)-, 7. *-a/e-のうち,クルフ・マルト語は1, 2, (3), 4を南語派と,1, 2を中南語派と,1を中語派と(Parjiとは(3), 4, 7も),5~7をブラーフイー語と共有している。本研究の結果は従来のドラヴィダ語族の系統樹の改訂を迫るものではないが,クルフ・マルト語が動詞形態法において古形を多く保存していることを明らかにした。

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