製造業のサービス化やこれからの産業の主役と考えられるサービス産業によるイノベーション活動の重要性が増している。サービス・イノベーションを実践するサービス産業のプロジェクト活動は、プログラムマネジメントとバリューマネジメントの連鎖を円滑に行うために、新たな価値基準が求められる。そこで、サービス・イノベーション研究における製品を構成するグッズとサービスの関係性を整理した上で、それらが構成する新しいモデルを定義した。このモデルを競争優位の明暗が明確となっているテーマパーク産業に適用した結果、テーマパーク産業の競争優位性の明確化、テーマパーク経営の異なる目的の把握、サービス産業におけるグッズとサービスの関係性の明示、二種類のモデルの新しい可能性の探索、について成果が得られた。
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