本研究は, 製品品質に対する消費者の要求には, 製品に共通する評価因子と, 各製品の特徴をあらわす製品因子が存在することを仮説的に示し, それらを21の耐久消費財の機能的特性について, 実験的に明らかにすることを目的とする.その結果, 性能, 時間, 拡大, 環境, 保全の五つの評価因子と, 環境改善型, 趣味関連型, 家政型の三つの製品因子が得られた.さらに, 製品因子によって分類された製品群による消費者の要求の違いを, 両因子間の関連から求めて, その結果を用いた品質方針設定の一方法を示した.
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