近年,個々の余暇活動は海との結びつきが弱くなっていることが指摘され,人々の余暇活動も時代とともに変化している.本研究では,遊覧船による地域活性化を最終目的として,現状の内航旅客不定期航路の現状を整理し,運行状況や船体特性などについて明らかにする.その結果,フェリーなどの定期旅客船は輸送人員,事業者数,航路数いずれも減少傾向にあるが,遊覧船は輸送人員は横ばい,事業者数と航路数は増加傾向にあった.遊覧船の事業者は遊覧船だけを操業する者が多く,また事業規模も地元企業が支配的であった.また,遊覧船が地域資源としての可能性について考察した.
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