本稿は,美術教育における3Dアニメーション制作教材の一般化をめざした一連の基礎研究の一部である。本研究に至る一連の研究において,3DCG表現の教育内容としての重要性,指導の困難さ,それを克服する指導法等を示した。本研究は,それらに続くもので,指導法の一般化をめざす。今日,映画上映やテレビ受像器等の映像環境の形容語として「3D」という語が頻出する。この「3D」とは,いわゆる「両眼立体視」のことであって,3DCGとは,同一のものではないが,密接な関係にある。本稿は,3D立体視の理解を深め,3DCG教材とそれとの関係をどのように図るべきかを中心に3DCG表現教材の一般化を論ずるものである。
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