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クエリ検索: "ハンミョウ科"
49件中 1-20の結果を表示しています
  • 橋本 晃生
    昆蟲.ニューシリーズ
    2018年 21 巻 4 号 230-239
    発行日: 2018/12/25
    公開日: 2019/12/25
    ジャーナル フリー

    カンタリジンは一部の甲虫類が有する有毒な防御物質である.一方,カンタリジンを生産する昆虫やカンタリジンそのものには,様々な分類群の節足動物が誘引され,それらはカンタリジンあるいはその類似物質を利用する.その利用の仕方は,(1)自身の防御物質として利用(またはメスがオスから交尾時に受け取る婚姻贈呈物に含まれるカンタリジンを用いて自身の卵を防御する),(2)食物/寄主探索に利用,(3)集合フェロモンとして利用の3つに分類できる.このようなカンタリジンを介した種内/種間相互作用を伴う特異な生物群集をカンタリジン・ワールドと呼び,本稿では,カンタリジン・ワールドの研究小史について概説し,その内部における種間相互作用の時空間的変化,さらに種内相互作用として雌雄間でのカンタリジンの授受に関する最新の研究を紹介した.

  • 渡辺 雅子, 上月 康則, 岡田 直也, 玉井 勇佑, 松島 輝将, 山中 亮一
    土木学会論文集B3(海洋開発)
    2017年 73 巻 2 号 I_851-I_856
    発行日: 2017年
    公開日: 2017/08/22
    ジャーナル フリー
     本研究は,希少種ルイスハンミョウの生息環境を代償するため造成された沖洲人工海浜において,生息地創出条件を明らかにすることを目的としている.そこで,徳島県を含む4県において幼虫の生息標高の調査と,徳島県吉野川河口干潟の成虫個体数と幼虫にとって好適である「地盤高が安定している場所」の面積との関係を調査した.その結果,幼虫が生息する標高は地域によって異なるが,その制限要因として冠水時間が関係していると考えられた.また,「幼虫にとって好適な場」の面積が大きい年に,成虫が多く確認されることが分かった.以上のことから,ルイスハンミョウの生息地の創出条件として,幼虫にとって好適な場所を広く確保することを提案する.
  • 渡辺 雅子, 大塚 弘之, 上月 康則, 大田 直友, 河井 崇, 萬宮 竜典, 岡田 直也, 中野 晋
    土木学会論文集B3(海洋開発)
    2012年 68 巻 2 号 I_1233-I_1237
    発行日: 2012年
    公開日: 2012/09/18
    ジャーナル フリー
     希少種ルイスハンミョウの生息環境を代償する目的で,徳島県沖洲に人工海浜が造成された.ルイスハンミョウは海浜生態系の高次捕食者であるため,生息場所の物理的環境条件の模倣だけでなく,餌生物を含む海浜の食物連鎖の再現も目標とされた.人工海浜の概成後,2007-2010年におけるルイスハンミョウ出現数は年々増加しており,本ミチゲーション事業はその目的を達成したといえる.一方,希少種の保全と海浜の利活用を両立するためには,その主体となる地域住民とともに利活用のあり方を検討する必要がある.そこで,多様なステークホルダーによるワークショップが開催され,規制ルールが検討された.その結果,幼虫の生息環境保全のために人を対象とした侵入防止柵が設置され,また,環境維持におけるその有効性が検証された.このことから,協働による海浜の維持管理体制の構築の重要性が示唆された.
  • 永冨 昭
    日本応用動物昆虫学会誌
    1967年 11 巻 2 号 62-65
    発行日: 1967/06/25
    公開日: 2009/02/12
    ジャーナル フリー
    マメハンミョウ幼虫は25°Cで発育するときわめて少数の例外を除いて深い休眠におちいり,そのまま越冬するが,30°Cでは休眠にはいらないか,あるいははいってもその期間は非常に短く共に年内に羽化する。
  • 佐藤 綾
    保全生態学研究
    2008年 13 巻 1 号 103-110
    発行日: 2008/05/30
    公開日: 2018/02/09
    ジャーナル オープンアクセス
    ハンミョウ(コウチュウ目
    ハンミョウ科
    )は、山道や河原などの裸地に見られる肉食性の昆虫である。成虫は、昼間に裸地上を走り回って、アリなど小さな節足動物を捕らえて食べる。一方で幼虫は、地面に縦穴を掘って、入口に頭を出して待ち伏せし、通りかかった小動物を捕らえる。海辺に生息する海浜性ハンミョウは、日本では6種類見られ、同じ海岸に複数種が共存することもある。近年、護岸などの人為的改変によって自然海岸が激減し、それに伴い海浜性ハンミョウの絶滅が危惧されるようになった。一方で、海浜性ハンミョウを自然海岸の指標生物として注目し、天然記念物に指定するなどの保全対策を打ち出す地方自治体が出てきた。本稿では、海浜性ハンミョウについて、その生態、現状、減少をもたらす要因、そしてその保全対策について紹介しつつ、海浜性ハンミョウに注目した自然海岸の保全対策を打ち出すことの意義を強調したい。
  • 渡辺 雅子, 上月 康則, 岡田 直也, 野上 文子, 河井 崇, 披田 毅, 大塚 弘之
    土木学会論文集B2(海岸工学)
    2013年 69 巻 2 号 I_1246-I_1250
    発行日: 2013年
    公開日: 2013/11/12
    ジャーナル フリー
    In this study, the effects of vegetation and elevation on the distribution of the endangered tiger beetle larvae were examined in a sandy shore created for the purpose of mitigation. We found that the following four facts. 1) The habitable area for their larvae has been decreasing year by year. 2) The process of making shore slopes is different depending on the location. 3) Seaside plants newly occurred at the elevation where the larvae prefer. 4) No larva was found at the area with dense vegetation. Therefore, the advancement and overgrowth of coastal vegetation were considered to be the major factors that reduced larval distributions in the created shore. So, we suggest the following two plans for the adaptive management. 1) Removal of seaside vegetation and control of the tip of vegetation. 2) Maintenance of habitat area by raising the ground level.
  • 黒佐 和義, 渡辺 宏
    衛生動物
    1958年 9 巻 3 号 200-201
    発行日: 1958/08/10
    公開日: 2016/09/04
    ジャーナル フリー
    カミキリモドキ科Oedemeridaeの甲虫の有毒成分については従来1, 2の研究があるが, カンタリジン(cantharidin)の如き物質とされていて化学的に明確を欠いていた.この点を明かにするため本実験を行つた.東京都内にて採集されたXanthochroa waterhousei Harold, 1875アオカミキリモドキの雌成虫の生体からDragendorff変法で抽出し, 再結晶及び昇華を行つて0.12%の収量で得られた白色結晶, C_<10>H_<12>O_4, は融点215-216℃を示し, Kahlbaum製カンタリジン(融点215-216℃)と混融するも全く降下しないので同一物質である.また赤外線スペクトル(図1)も両者が全く同一物質であることを示す.一方本虫の乾燥粉末の温水浸液(pH 6.2)より全カンタリジンの約20%を抽出することが出来た.残りの約80%はクロロホルム或いはエチルアルコールで抽出された.このことは虫体内において約20%はアルカリ塩をなしており, 有機溶媒に移行して来る約80%は遊離の状態で存在していたことを示す.
  • 山下 良平
    土木学会論文集G(環境)
    2018年 74 巻 6 号 II_175-II_182
    発行日: 2018年
    公開日: 2019/03/29
    ジャーナル フリー
     本研究では,絶滅危惧種である希少生物を地域資源として活用する可能性を事例的に検討すべく,地域住民が希少生物の保護と活用に関してどのような認識にあるかを精査し,それらの関係性について統計的に評価した.対象となる希少種はイカリモンハンミョウであり,その価値の捉え方と利活用に関する考え方の相互関係を分析対象とした.2016年10月に石川県内で行われた郵送式質問紙票調査でデータ収集され,409の回収サンプル(有効回答数312)を用いて分析した結果,イカリモンハンミョウが棲む海岸保護に対する支払意思額と労働意思量ともに,自身への経済的メリットに期待する要因が寄与しており,地域づくりの文脈で希少種の保護と活用のあり方を位置づけるうえで,新たな知見が提示された.
  • 富樫 一次, 橋本 将之
    環動昆
    1994年 6 巻 2 号 78-82
    発行日: 1994年
    公開日: 2016/08/03
    ジャーナル オープンアクセス
  • 渡辺 雅子, 上月 康則, 矢野 司, 岡田 直也, 山中 亮一, 松島 輝将
    土木学会論文集B2(海岸工学)
    2018年 74 巻 2 号 I_1303-I_1308
    発行日: 2018年
    公開日: 2018/11/10
    ジャーナル フリー
     本研究は,徳島県で希少種ルイスハンミョウが唯一生息する吉野川河口干潟において,その地形変動と本種幼虫の生息地の変化の解明を目的としている.そこで,本干潟の長期間にわたる地形測量と幼虫確認調査のデータを解析し,本干潟の近年の地形変動と本種幼虫の生息地の変化,それらの特徴や関連性について研究を行った.その結果,本干潟では多様な地形変動が起きており,堆積により形成された潮間帯にルイスハンミョウ幼虫の新しい生息地ができることや,幼虫の巣孔が存在し続けた場所は変動の小さな場所であることが確認された.以上のことから,ルイスハンミョウの個体群が維持されるためには,新しい生息地が形成されること,または地形変動の影響を受けず生息地として機能する場所が長期間存在することが必要であることが示唆された.
  • 阿久津 四良, 吉武 成美
    日本蚕糸学雑誌
    1977年 46 巻 6 号 509-514
    発行日: 1977/12/28
    公開日: 2010/07/01
    ジャーナル フリー
    カイコの卵黄膜形成における包卵細胞と卵黄細胞の役割について電子顕微鏡観察により検討した。その結果カイコの卵黄膜は数層の膜構造と電子密度の高い外層とそれを裏打ちする内層とから成り, その形成は明帯を基幹にして行われ, 包卵細胞から分泌された顆粒が素材として用いられるものと推定された。これに対し卵黄膜形成全般を通して細胞外への分泌活動を示す像がみられず, 卵母細胞が卵黄膜形成に関与している可能性は少ないと考えられた。
  • 富樫 一次, 杉江 良治
    環動昆
    1994年 6 巻 1 号 27-30
    発行日: 1994年
    公開日: 2016/08/02
    ジャーナル オープンアクセス
  • 岸本 年郎
    森林科学
    2009年 56 巻 28-31
    発行日: 2009/06/01
    公開日: 2017/07/10
    解説誌・一般情報誌 フリー
  • 馬場 良泰, 田野平 直人, 袖岡 幹子
    天然有機化合物討論会講演要旨集
    1999年 41 巻 57/P23
    発行日: 1999/09/01
    公開日: 2017/08/18
    会議録・要旨集 フリー
    Protein serine/threonine phosphatases (PPs) play an important role in intracellular signal transduction. The immunosuppressant drugs, FK506 and cyclosporin A (CsA), are known to act through protein phosphatase 2B (PP2B, calcineurin). These immunosuppressants bind to intracellular receptor proteins known as immunophilins (immunosuppressant binding proteins), and these complexes selectively inhibit PP2B leading to the suppression of T-cell proliferation. Both FK506 and CsA must, however, form complexes with immunophilins to exert their inhibitory action on PP2B. Recently, immunophilins were clarified to regulate a calcium ion channel and some important cellular processes. Thus it is of interest to find a direct inhibitor of PP2B (not inhibit immunophilins) as a useful biological tool for studies of PP2B as well as a candidate therapeutic agent. Various natural toxins and/or tumor promoters such as okadaic acid, microcystin-LR, tautomycin and cantharidin (1) are known to be strong protein phosphatase 1 (PP1) and/or 2A (PP2A) inhibitors, while they are very weak inhibitors of PP2B. We planned to design a selective PP2B inhibitor based on the tertiary structure of PPs. The X-ray structure of the PP1-microcystin complex reveals an interaction between the two carboxylic acid groups of microcystin with the catalytic site of PP1 containing two metal ions. Since it is expected that the two carboxylic acids in cantharidin (hydrolyzed form) also interact with this catalytic site, which is highly conserved through these three phosphatases, we selected this simple natural product, cantharidin (1) as a starting point of this project. We postulated that it might be possible to change the subtype specificity of cantharidin by introducing a substituent which favorably interacts with a neighboring non-conserved region of PP2B, but which also has unfavorable interactions with that of PP1 and PP2A. First, we synthesized several cantharidin derivatives and measured their ability to inhibit PP1, PP2A and PP2B, and build a binding model of the norcantharidin-PP2B catalytic site based on the results. Next, computational docking study was carried out, and cantharidin derivatives having two substituents to C1/C5 or C1/C6 position were designed and synthesized (Scheme 2). Among these compounds, 1,5-dibenzoyloxymethyl substituted cantharidin 39 was found to inhibit PP2B without inhibiting PP1 and PP2A (Figure 3). To our knowledge, it is the first direct inhibitor of PP2B with complete subtype selectivity.
  • 岡本 素治
    昆蟲.ニューシリーズ
    2011年 14 巻 4 号 263-275
    発行日: 2011/10/05
    公開日: 2018/09/21
    ジャーナル フリー
    ヒラズゲンセイの配偶システムについて,羽化脱出直後からの行動観察に基づいて概要を明らかにし,あわせて生活史に関して得られた知見を報告し考察した.ヒラズゲンセイはキムネクマバチに寄生し,成虫は,長い擬蛹期と蛹期を経て,近畿地方では5月の末から6月の中旬に出現する.羽化してクマバチ巣から出ると,雄は特徴的な姿勢をとり,恐らくフェロモンを放出して雌を呼ぶ(コーリング行動).雌は,羽化脱出してしばらくすると飛び立ち,雄のいる巣を探索する.数10m離れた遠方から匂いを頼りに雄の周辺に飛来するのは容易なようであるが,そこから雄がいる巣の場所に到達するには時間がかかる.特に,雄がコーリング行動を止めると,雄のそばに到達するのに要する時間は著しく増大する.雌が雄のそばに至ると交尾が行われるが,通常のマウンティングに先立ち,雄が雌の上に逆向きに重なる特異な行動パターン(「逆マウント」と名付けた)が見られた.交尾がすむと,雌は産卵のためにクマバチ巣内に侵入しようとするが,クマバチによるさまざまなレベルの抵抗を受ける.侵入・産卵に成功した雌は,巣坑内で卵を防御する位置にとどまる.雄も雌に続いて巣坑内に侵入するが,その後も午前中は巣坑外に出てコーリングを行う.2週間程度で孵化した1齢幼虫は,クマバチの毛に大腮でしがみつき,分散していく.トウネズミモチの花の雄蘂の上で訪花活動を行うクマバチを待つヒラズゲンセイの1齢幼虫を発見し報告した.
  • 坂田 裕介
    環動昆
    2018年 29 巻 2 号 65-69
    発行日: 2018年
    公開日: 2019/02/05
    ジャーナル オープンアクセス
  • 木村 史明, 池田 大
    橿原市昆虫館研究報告
    2022年 1 巻 4-19
    発行日: 2022/03/31
    公開日: 2022/09/29
    研究報告書・技術報告書 オープンアクセス
  • 河上 康子, 村上 健太郎
    昆蟲.ニューシリーズ
    2014年 17 巻 2 号 59-66
    発行日: 2014/04/05
    公開日: 2019/04/25
    ジャーナル フリー

    1996年から2002年の期間に海岸性甲虫類の調査を行った,播磨灘・大阪湾・紀伊水道沿岸部の43地点の海浜について,それぞれの面積および孤立度(近接する海浜までの距離)と,海岸性甲虫類の種構成の関係について解析を行った.海浜の面積を説明変数に,海岸性甲虫種の種数,および出現した全甲虫種の種数を目的変数にした単回帰分析の結果,いずれも有意な決定係数がえられ,面積が広いほど出現種数が増加する傾向が見られた.しかし,海岸性種数,全種数ともに決定係数は弱く,面積以外の要因も種数に影響する可能性が示唆された.

    さらに,調査地点のうち3地点以上の海浜から出現した22種の海岸性甲虫種について,種の在/不在データを目的変数に,海浜の面積と孤立度を説明変数にしたステップワイズ変数選択によるロジスティック回帰分析を用いて解析し,海岸性甲虫の在否に海浜の面積や孤立度が影響するかを検討した.その結果,9種が面積によって有意に説明され,同様に孤立度により1種が有意に説明された.

  • 中嶋 暉躬
    化学と生物
    1986年 24 巻 10 号 677-681
    発行日: 1986/10/25
    公開日: 2009/05/25
    ジャーナル フリー
  • 中村 聡志, 中川 康之, 桑江 朝比呂
    海洋開発論文集
    2004年 20 巻 323-328
    発行日: 2004年
    公開日: 2011/06/27
    ジャーナル フリー
    Littoral landform, temperature and moisture condition are studied in relation to the habitat of Cicindela lewisi juveniles at Okinosu beach, Tokushima prefecture, where artificial beach is planned for alternate its habitat. This paper describes environmental condition of existing juveniles habitat which locate narrow line near the coastline of HWL, and proposes required environmental targets to make alternate habitat in the artificial beach and key terms of reference to confirm juveniles ecesis in the process of adaptive management.
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