ハネウェル社は1970年代よりDCSを開発/販売し,最新の技術で今もなおコントロール業界を牽引している。皆様の中には「TDC(S)2000,TDC(S)3000LCN」というDCSの名称を耳にしたことがある方も沢山いることと思うが,Experion PKS(Experion Process knowledge System)というと,知らないな?という方も多いのではないだろうか。
Experion PKSシステムとは,過去の「TDC(S)2000,TDC(S)3000LCN」を包含した形の完全なシステム統合を可能とし,さらに新しい情報系ネットワークを構築し,QCSや高度制御,情報システム,運転支援システム,安全計装システムと簡単に接続し,時代に応じた最新の技術とコラボレーションを行っている。上記のように,システムの技術革新とともに,DCSでの運転形態も大きく変化しており,さらなる革新が行われている。
本稿ではDCSとコントロールルームソリューションの革新について述べる。
具体的には,基本コンセプト「Operation Environment(運転環境)」,「Operation Awareness(運転状況の把握)」,「Control Efficiency(制御の効率化)」を中心に紹介していく。
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