日本建築学会,建築研究所,国土交通省などで1990年以来,研究開発されてきた建物のライフサイクル評価(LCA)手法の概要と,建築環境総合性能評価システム(CASBEE)の採点システムに連動した簡易LCA ツールが日本建築学会のLCA ツールを活用して開発され,LCA のさらなる普及が図れてきた経緯を紹介した。さらに,2010年3月の地球温暖化対策基本法案に盛り込まれたわが国の中期(2020年)と長期(2050年)の温室効果ガス削減目標を達成するためのロードマップに記載されたライフサイクルカーボンマイナス(LCCM)住宅評価ツールの最新状況を概説した。
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