バッチ・モードによるRSサービスで利用された自動ランキング法の効用を実例によって明らかにする。探索式を修正せずに, 多くの場合その探索効率を高めることができる。特例として, 探索式を分割して一方の部分探索式による出力にランキング法を適用したり, 2系列のヒット群を別リストに分けてランキングすることも可能である。しかし, 高い適合率を得ようとしきい値を高い得点に設定することは, 再現率の著しい低下を招くので好ましくない。また, 重み値生成ベースにおいてヒット数10件以下や, 検索テーマの特性を示す索引語が文献に索引されていない恐れのある場合も, その適用は好ましくない。この手法はサーチャとユーザ双方にメリットがあり, 40%のRSサービスで実際に利用されていた。
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