地理学の主題を多分に含む文化遺産の研究を地理学においてさらに蓄積するため,原語が英語である黒人文化の真正性が強く意識される傾向にあるラップの芸術実践において,英語・台湾語・中国語をどのように使い分けるのか,またそれは台湾の地域性をどのように反映したものであるのかに意識し,本研究では,ヒップホップ文化の台湾での受容について, 特にラップという文化表現に注目し, このラップ文化がどのように越境し, それぞれの地域でローカル化しながら, 文化が継承されているのかを明らかにすることを目的とする.
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