ウォーターフロント開発において, 水域沿いにプロムナードと称される遊歩道の整備がみられる. それを計画・設計する際は, 前例や採算性などを考慮した機能的・効率的な手法がとられているように思われるが, プロムナードが有する本来の意味を解明し, その意味を遊歩道に付与させることで, 空間自体を高質化 (プロムナード化) させることも重要であろう. そこで本研究は, ウォーターフロントの遊歩道が有する役割を捉え, その役割が発揮できる空間領域を形成するための空間構成を把握するものである. これを求めるために, 現地調査を行った結果, ウォーターフロントの遊歩道が有する3つの役割と, その役割が発揮できる空間領域が形成される空間構成 (D/H, 建物のデザイン等) を把握した.
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