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クエリ検索: "マキラ島"
3件中 1-3の結果を表示しています
  • 橋爪 太作
    文化人類学
    2019年 84 巻 2 号 205-208
    発行日: 2019年
    公開日: 2019/11/11
    ジャーナル フリー
  • 現代ソロモン諸島マライタ島西ファタレカにおける社会変容の深層
    橋爪 太作
    文化人類学
    2022年 87 巻 1 号 005-025
    発行日: 2022/06/30
    公開日: 2022/12/08
    ジャーナル フリー

    1990年代以降のメラネシア人類学では、そこに存在するとされる西欧近代社会とは異なる社会性を描き出す、「新メラネシア民族誌」と呼ばれる議論が勃興してきた。これらの新たな議論は現地の実践を個人/社会といった実体ではなく、それらを横断する関係に着目して論じてきた。

    これに対し本論の論点はそもそも「関係」とはいかなるものであるのかというメタ的な問いにある。こうした関係概念そのものへの反省は、近年の人類学の理論的展開の中で「ポスト関係論」として論じられてきたが、本論ではこの問題を現地の人々の土地と系譜をめぐる再帰的な知識実践に見出す。具体的には、現地の人々にとってのアイデンティティの基盤であるクランが、実は当人たちがその起源となる社会関係を認識できないというパラドックスとともに立ち現れていることに注目する。そして、森林伐採事業に伴うクラン同士の争いを通じてこのパラドックスがどのようにして人々の意識に上り、既存の社会関係の認識を改変しているのかについて考察する。

  • ソロモン諸島アレアレの村落における共住と歓待
    佐本 英規
    文化人類学
    2020年 85 巻 1 号 073-091
    発行日: 2020年
    公開日: 2020/10/08
    ジャーナル フリー

    本論文は、ソロモン諸島マライタ島南部アレアレ地域の村における人びとの共住のあり方について、歓待をめぐる在地の論理に焦点をあてて考察するものである。アレアレの人びとは、複数の家族が暮らす十数の家屋のまとまりからなる村で生活を送る。村には、父系的な出自原理と夫方居住の原則によって成り立ついくつかの家族が数世代にわたって定住する一方、二次的な権利による土地利用や居住、婚入、親族関係や友人関係を伝手とする一時的な訪問と滞在といった、様々な人の出入りが頻繁に認められる。また、20世紀半ばにアレアレを中心としてマライタ島全域で隆盛した土着主義運動以来、一般的に1つの村は、異なるクランを出自にもつ複数の家族のまとまりによって構成される。複数のクランの成員が同一の土地に共住する今日のアレアレの人びとにとって、来訪者を歓待し、平穏のうちに共に住まうということは、生活上の大きな課題である。そうした課題に対してアレアレの人びとは、独自の方途によって向き合ってきた。本論文では、今日のアレアレにおいて人びとが1つの村に共住することが、互いの差異を制御することを試みる行為と思考の継続によって可能になることが示される。

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