本文は2011年3月11日に発生した東北地方太平洋沖地震による福島県内陸部の白河市周辺の地盤と構造物の被害271箇所について報告している.271箇所の緯度経度を取得し,被害のタイプ別に分類した上で,特徴を整理している.さらに,主な被害地点における被害の要因を地形・地盤条件から分析している.本地域における地盤災害の要因は,丘陵・台地においては白河火砕流や降下火山灰などの火山性堆積物と,低平地においては火山性堆積物を用いた盛土・埋戻し地盤であることに特徴付けられる.
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