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クエリ検索: "メモリアルアートの大野屋"
3件中 1-3の結果を表示しています
  • 辻井 敦大
    年報社会学論集
    2019年 2019 巻 32 号 61-72
    発行日: 2019/08/23
    公開日: 2020/08/08
    ジャーナル フリー

    Using a historical approach, this study examines the transformation of graves from a material perspective, specifically the marketing strategy of gravestone shops. First, I reveal the relationship between the construction of graves for people who flowed into urban areas during the period of high economic growth and the commercialization of graves through advertising with its purpose of maintaining extended reproduction of these shops. Second, I demonstrate that, with the changes in the economic structure since the 1990s, gravestone shops have contributed to the social expansion of funeral and grave systems that do not require inheritance.

  • ―動物葬儀・霊園の増加の経営・技術的背景―
    辻井 敦大
    社会学評論
    2024年 74 巻 4 号 734-750
    発行日: 2024年
    公開日: 2025/03/31
    ジャーナル フリー

    本稿の目的は,動物葬儀・霊園が増加した経営・技術的背景を検討し,それが伴侶動物を「家族」として扱う実践に与えた影響を解明することである.先行研究では,1980年代以降,「家族」の代替物として伴侶動物の「家族化」が進展したと理解してきた.それゆえに,1990年代以降に動物葬儀・霊園が増加した理由も,伴侶動物の「家族化」を前提に,家族意識や宗教観の変化を優位において分析をしてきた.

    これに対して,本稿では,動物葬儀・霊園が増加した経営・技術的な背景を検討し,伴侶動物の「家族化」の過程を相対化して考察した.本稿の方法としては,動物葬儀・霊園に携わる事業者向けに出版された経営情報資料と新聞記事を分析した.

    その結果,1990年代以降の動物葬儀・霊園の増加には,移動火葬車の普及にともなう市場競争の激化が関係していたことを明らかにした.移動火葬車の普及は,さまざまな事業者の参入障壁を下げ,動物葬儀・霊園の形態を多様にした.一方で,それにともない市場競争は激化し,営利主義を徹底した悪質な事業者が社会問題を起こした.それゆえに,悪質な事業者と差別化し,動物葬儀・霊園に付加価値をつけて固定的な収入を求めた事業者は,「家族」としての伴侶動物の扱いを重視した.これらの知見から,動物葬儀・霊園における伴侶動物の「家族化」の過程には,経営・技術的な条件が影響を与えていた事実を示した.

  • 内藤 理恵子
    宗教研究
    2011年 85 巻 1 号 151-173
    発行日: 2011/06/30
    公開日: 2017/07/14
    ジャーナル フリー
    今日、日本の葬送文化はさまざまな変容を遂げている。本論では、特に今日のペット供養を取り上げ、伝統的に行われてきた畜生供養とどのように異なるのかを明らかにする。馬頭観音を本尊とした馬供養のように、ペット供養文化が開花する以前にも、日本では動物に対する供養は行われてきた。伝統的な六道輪廻観において動物は、地獄界・餓鬼界の次に低い畜生界に属していると考えられてきた。畜生供養は、中国撰述の『梵網経』を典拠としているが、それは牛馬猪羊など一切の動物の発菩提心を説いているため、本来は動物の成仏をめざすものである。それに対して、ペットが家族化した現在、多くの場合、飼い主は、個々のペットの他界観に関して小さな物語創作を行い、自らの死後、ペットとの再会を願っている。しかし、これはペットに限った現象ではなく、人間に対する他界観に関しても、死者を祀る側の願望にしたがって、小さな物語創作が行われてきているのが垣間見える。
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