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  • 杉本 晃, 古山 静夫, 井上 博夫, 井本 英二
    日本化学会誌(化学と工業化学)
    1974年 1974 巻 7 号 1289-1293
    発行日: 1974/07/10
    公開日: 2011/05/30
    ジャーナル フリー
    フェナジン環の1-位, 2-位, 1,6-位および 2,7-位に,メトキシ基,ヒドロキシ基,クロロ基,ニトロ基,アミノ基および t-ブチル基などの置換基をもつ計16種のフェナジン誘導体について,暗および光電導性を"サンドイッチ型"または"表面型"セルを用いて測定した。その結果,つぎの点が明らかになつた。
    i)置換基の種類や位置の違いによって,蒸着膜の吸収波長は変わるが,暗電導の活性化エネルギー値は 2.0~2.3eV付近にあり,あまり差がない。 ii)光電導性はケイ光性の有無には関係せず,置換基のつく位置によって大きく影響される。とくに, 1,6-二置換体は他の置換体にくらべて約10~102倍良好な光電導性を示す。しかし, 1,6-位にヒドロキシ基またはアミノ基を置換すると,光電導性は低下する。 iii)酸素が存在すると,光電流いちじるしく低下する。
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