ラフターヨガ
の効果について、筆者はこれまでに量的な側面から検討を行ってきた。今回は臨床心理学的見地から、
ラフターヨガ
を一つの集団心理療法と捉え、いくつかの事例(セッション場面)を挙げながらその効果について質的側面からの検討を行った。その中で、
ラフターヨガ
の重要な要素の一つである“子どもの遊び心(Child Playfulness)”を引き出すことは、交流分析理論でいうFC(Free Child)を活性化する働きかけに相当すると考えられた。さらに
ラフターヨガ
はその理論的な背景にNLP(神経言語プログラミング)の考えを有していることから、その礎となっている催眠療法的な視点を活かした今後のセッションの方向性についても言及し、より心理療法としての特性を高めたセラピューティック
ラフターヨガ
について提唱した。
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