本研究では,先行研究の予備実践(高田ら,2013)を元に学習内容を改変し,現代的なリズムの
ダンス
の新たな単元計画を作成した。その実践を検証することにより,現代的なリズムの
ダンス
の学習内容に関する再検討を行う。具体的には,以下の3点を課題とする。①本実践と予備実践における生徒のステップ習得成果を比較する,②ステップ習得過程での生徒のつまずきの内実を把握する,③本実践と予備実践の即興的パフォーマンスの成果を比較する。検証結果から,本実践におけるステップ習得成果は,定型の運動習得学習のみで構成された予備実践と同等のステップの習得成果を示した。また,本実践の単元計画は,予備実践よりも,学習指導要領の技能目標を高いレベルで捉えた実践であったといえる。ステップによって,習得過程のつまずきの特徴は異なり動きの習得が難しいステップ,動作と音の同期が難しいステップが存在することが明らかとなった。
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