緑葉蛋白質 (LPC) をアルファルファ2品種, DuPuitsおよびナツ
ワカバ
から調製し, ヒナに対する栄養価と血漿コレステロール降下作用を比較した. 両LPCの一般成分組成, アミノ酸組成, 有効エネルギー価, 乾物および窒素のin vitro消化率は同じ傾向を示したが, アルファルファ中の有害サポニンであるmedicagenic acid含量はDuPuits LPC (1.09mg/g) とナツ
ワカバ
LPC (0.19mg/g) で大きな差がみられた.
カゼインーアミノ酸混合物を蛋白質源とする基礎飼料の1/3 (粗蛋白質として4%) をLPCで置き換えた場合, メチオニンを補足すれば, その栄養価は基礎飼料と同じであり, 原料草の違いによる影響はみられなかった. しかし, LPCを単一蛋白質源として用いると, medicagenic acid含量の高いDuPuits LPCを摂取したヒナでは発育阻害がみられ, これは飼料中に1%のコレステロールを添加することによって回復した. これらは飼料摂取量の増減にもとつくものであった. ナツ
ワカバ
LPC給与では有意な影響は認められなかった.
両LPCを単一蛋白質源として用いると, コレステロール添加の有無にかかわらず, 血漿中のHDL-およびLDL-コレステロール含量は基礎飼料給与区に比べ有意に減少した. しかし, LPC間で差はなかった.
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