天ケ瀬ダム再開発トンネル流入部建設工事は,ダム湖内に設置した大深度の鋼管矢板の締切り内に20000m3のマスコンクリート躯体を構築するもので,大深度での構築にあたり様々な打込み方法や品質管理の工夫を行ってきた。2018年度・2019年度には,「建設現場の生産性を飛躍的に向上するための革新的技術の導入・活用に関するプロジェクト(PRISM)」を活用して,電子化された生コン情報を活用した製造から打重ねまでのプロセスにおける生産性向上と,単位水量とスランプの全数測定を含む品質管理の高度化に取り組んできた。本報告では,これら取組みの内容と,生産性向上と品質向上とに及ぼす効果を紹介する。
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