かつて中国ではあらゆるものが零細な廃品回収業者によって回収されていたが,近年,所得・人件費の上昇に伴い一部の資源ごみが回収されなくなっており,リサイクル率も15%前後まで下がっている。そこで,リサイクル(分別回収)率を上げるべく,「インターネット+ごみ分別回収」モデルが提唱されている。本研究では,その一つである「Huge Recyclingごみ分別回収」アプリ(杭州市余杭区)のリサイクル促進効果についてランダム化比較試験の考え方を踏まえた検証を行った。その結果,アプリの導入によって,分別率が低水準であった住民を中心に幅広い層で16~20%程度の分別率の上昇が期待されることがわかった。
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